9月5日朝から宮古島に上陸した台風13号は夕方まで吹き荒れ、最大瞬間風速65メートルを記録した。観測史上15年ぶりらしい。前回の台風では約48時間、丸二日間の停電だったが、今回の停電は65時間続いた。個人的には最長記録だ。仮設住宅が吹き飛ばされ、多くの巨木がなぎ倒された。怪我人が出たものの死亡事故がなかったのは幸いだ。

大小さまざまだけど、台風は毎年のことなので当たり前のように対策したり心構えたりする。停電も当然のことなので台風が発生してこっちに向かって来るとわかったら買い物は控える。冷凍食品など論外だ。とにかく台風が来るまでに冷蔵庫の中を空っぽにするつもりで自炊することになる。早い段階で停電したら警報があけて復旧するまで数日かかる場合もある。最初の頃は本当に苦しくて、わずか数時間でも辛いものだ。

でも、これも、慣れてくる。

台風が近づいてきたら、まず氷を買い込んで冷凍庫にいれておく。そして停電になったら、発泡スチロールの箱に氷と冷蔵庫の中のものを入れてしっかり閉める。大袋の氷なら1日経っても少し溶ける程度で、一緒に入れている食料や飲料はしっかり冷えている。2日目になると氷を買い足して入れ替える。この方法が割と無難だと思う。

今では1日ぐらいならなんとも思わないし、2日以上でもそれにふさわしい過ごし方ができるようになった。気分的にも苦痛ではない。ランタン2台で部屋の中を照らし、iPadで動画を見たり音楽を聴きながら過ごしている。実は、職場に発電機があるのでそこで充電したり洗濯乾燥、簡易シャワーが使える。これでずいぶん助けられている。

予備バッテリーや乾電池などの準備ができていれば2日ぐらいなら大丈夫だ。ガスと水道は使えるので、お湯を沸かしてカップラーメンやレトルトカレーぐらいならできる。気をつけるのは炒め物だ。停電時は換気扇が効かないから窓を開けられないと煙や匂いが充満する。雨風がおさまり窓を開けられるかが、調理内容を決めるカギとなる。

暴風警報が解除されると市街地のスーパーやコンビニが開店しだすので、それから食料などの買い出しにいく。ところがそのお店が停電だと買い物などできない。やはり復旧まで待つしかない。

これが、島暮らしだ。
 ランタンで部屋の中を照らす

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